小さな子どもとのお出かけは、思うようにいかないことがたくさんあります。
朝の支度に時間がかかったり。
途中で眠くなったり。
荷物を持ちながら、何度も立ち止まったり。
子どもと一緒に笑っているはずなのに、
気づけばママは、周りにも気を配って、自分のことは後回し。
そんなことも、きっと少なくないと思います。

だからこのママキャンプが、
子どもたちだけではなく、
ママ自身も肩の力を抜いて過ごせる場所になったら。
風を感じたり、
子どもの笑顔をゆっくり眺めたり、
「今日も楽しかったね。」と心から思える時間になったら。
そんな願いを込めて迎えた、親子のための1泊2日です。

キャンプ場に着いて最初に向かったのは、すぐそばに広がる海。
波の音を聞きながら歩いたり。
貝殻を探したり。
裸足になって、波から逃げてみたり。

気づけばママも子どもも夢中。
子どもだけが楽しむ時間ではなく、
ママも思わず笑ってしまう。
そんな時間から、この2日間は始まりました。

特別な遊びを用意しなくても、
自然の中には「やってみたい」がたくさん落ちています。
何を見つけ、
何に心を動かすのか。
その答えは一人ひとり違うからこそ、
その子らしい「やってみたい」を大切にできる時間を、このママキャンプでは大切にしました。

海から戻ると、みんなでテントを建てます。

ママたちはポールを持ち、
「こっちかな?」
と声をかけ合いながら、少しずつ形にしていきます。
キャンプに慣れている子が、テントの建て方を教えてくれる場面もありました。

子どもたちは近くで眺めたり、
気になるところに手を伸ばしたり、
途中でまた別の遊びを見つけたり。
そんな姿も、このママキャンプでは自然な風景です。

何もなかった場所が、
少しずつ「今日のわたしたちの場所」になっていきます。
自分たちでつくった場所で眠ることも、キャンプの楽しみのひとつです。
今回はテントで眠るご家族のほか、室内で休むことを選んだご家族もいました。
初めてのキャンプでも、
親子それぞれが安心できる形を選べることも、
このママキャンプで大切にしていることの一つです。

さらに今回は、サバイバルスクールFiveCのインストラクターが、テント設営や焚き火をサポートしてくださいました。
テントだけではなく、布一枚で自然を間近に感じながら眠る「タープ泊」も紹介。
新しい世界に触れる時間にもなりました。
夕方、焚き火を始める前に、土を掘ってさつまいもを埋めました。

「ここかな?」
「もう少し深くした方がいい?」
ただ穴を掘るだけなのに、その先にお楽しみが待っていると思うと、手にも自然と力が入ります。

このあと、この場所の上で焚き火をします。
さつまいもをアルミホイルにも包まず、そのまま土の中へ埋めた理由は、翌日のお楽しみ。
焚き火の熱を一晩かけて土の中へ届けたら、どんな焼き芋ができるのでしょう。
土の中に埋めたのは、さつまいもだけではありません。
「明日、本当に焼けているかな」
そんなワクワクも一緒に埋めて、焚き火の時間が始まりました。

夕暮れが近づくと、炭に火をつけて夕ごはんの準備。


焼き鳥の香ばしい匂いが広がると、あちこちから「おなかすいた!」と、子どもたちも自然と集まってきます。
外で、みんなで囲む食卓。
普段は家族だけで食べることが多いごはんも、
こうしてみんなで「いただきます。」をすると、
いつもより少し特別な時間になります。
「おいしいね。」
そんな一言から会話が広がり、
昼間の出来事を話したり、
子育ての話で笑い合ったり。
外で食べるごはんのおいしさはもちろん、
誰かと食卓を囲む時間そのものが、
なんだかうれしく感じられるひとときでした。
ごはんを食べ終える頃には、すっかり日も落ちていました。

ランタンに明かりがともり、
焚き火に火が入ると、
キャンプ場の空気も少しずつ変わっていきます。

パチパチとはぜる薪の音。
ゆらゆら揺れる炎。
その火を囲んでいると、
不思議と誰かが話し始めたり、
ただ静かに炎を眺めたり。
話していてもいい。
話さなくてもいい。

同じ焚き火を囲みながら、
それぞれが思い思いの時間を過ごしていました。
この日は、ちょうど1歳のお誕生日を迎えたお子さんも。
ヨーグルトで作ったバースデーケーキを囲み、みんなでお祝いしました。

ケーキに思いきり顔を近づけ、夢中で食べる姿に、みんな大笑い。
ご自宅でお祝いした時には、こんなに豪快には食べなかったそうです。
外の空気が気持ちよかったのか。
たくさんの笑顔に囲まれて、心まで開放されたのか。
その理由は分からなくても、 この日、みんなで同じ姿を見て笑い合えたこと。 その時間は、きっとみんなの心に残っていくのだと思います。

ランタンのやさしい灯りの中で、
笑い声は少しずつ小さくなり、
今日あった出来事を話す人、
温かい飲み物を片手に火を眺める人、
それぞれが思い思いの夜を過ごしていました。

安心しきった寝顔。
たくさん遊んで、たくさん笑って、
思いきり一日を楽しんだからこその寝顔です。
そんな姿を見ていると、
今日という一日が、子どもたちにとって心から安心できる時間だったことが伝わってきます。
こうして、親子それぞれの心を満たした一日目が、ゆっくりと終わっていきました。
朝のキャンプ場に、「おはよう!」の声が響きます。
テントから顔を出す子。
まだ少し眠たそうな子。
朝から元気いっぱいに走り出す子。
同じ朝でも、迎え方はみんなそれぞれ。
そんな二日目は、お弁当づくりから始まりました。

テーブルには、
サンドイッチ、おかず、野菜、フルーツがずらり。
「これがいい!」
「いちごも入れよう。」
「ぼくはこっち!」
朝から、あちこちで楽しそうな声が聞こえてきます。

今回使ったのは、家族みんなの「これ入れたい!」が叶う b.box のランチボックス。

「りんごが丸ごと入るんだ!」
「すごーい!」
そんな声もあがりながら、大人も子どもも、ランチボックスを手にワクワク。

空いている場所を見つけては、
「ここには何を入れよう。」
と、一つひとつ選んで詰めていきます。

詰め終わったお弁当を見つめて、
うれしそうにふたを閉める子どもたち。

自分で選んで、自分で詰めた。
その時間ごと、お弁当箱の中に詰まっているようでした。

完成したお弁当を持って、海へ。

レジャーシートを広げると、
目の前にはどこまでも続く海。
「いただきます!」

波の音を聞きながら食べる朝ごはんは、
それだけでいつもより少し特別。

食べ終わると、
そのまま貝殻を探しに行く子。
波打ち際まで走っていく子。
お弁当を食べる時間も、
遊ぶ時間も、
境目なんてありません。
キャンプだからこそ味わえる、
自由で心地のいい朝のひとときでした。
食べ終わった後は、そのまま海で遊びました。

子どもを抱っこして、ただ海を眺める。
一人で小さな子どもを連れて出かけることは、荷物も多く、決して簡単なことではありません。
それでも、小さい今だからこそ見られる景色があります。
腕の中にすっぽり収まること。
一緒に波を眺められること。
何気ない一瞬を、写真に残せること。
今しかない親子の時間を、少しでもゆっくり味わえる場所であれたらと思います。

気がつけば、子ども同士の遊びも始まっていました。
同じ波を見て、同じものを投げ、同じタイミングで笑う。
年齢もキャンプ経験も違う子どもたちが、自然の中でそれぞれの関わり方を見つけていきます。
砂浜には、流木や貝殻、少し不思議な形をした石。
子どもたちにとっては、どれも宝物です。

小さな手いっぱいに集めた貝殻を、
「見て!」
と、ママに渡してくれた子もいました。
どこにでもある貝殻ではなく、自分で見つけた大切なもの。
そして、ママに見てもらえた瞬間、その宝物はもっと特別な思い出になりました。
海で見つけた流木や貝殻を持ち帰り、今度はクラフトの時間です。

毛糸を選び、流木に巻きつけ、少しずつ形にしていきます。
子どもたちのために用意したクラフトでしたが、
「この色、かわいい!」
「その組み合わせ、いいね」
気づけば一番夢中になっていたのは、ママたちだったかもしれません。

子どもは外で遊び、ママは久しぶりに手を動かすことに夢中になる。
子どものためだけではなく、ママにも「楽しい」が生まれる時間になりました。

海で拾った流木は、世界にひとつだけのフォトフレームに。
家に飾った時、写真だけではなく、この日の風や、笑い声や、海の匂いまで思い出してもらえたらうれしいです。
キャンプの終わりには、少しだけ自分自身と向き合う時間をつくりました。

今日感じたこと。
子どものこと。
これからの自分に伝えたいこと。
誰かに見せるためではなく、未来の自分に向けて書く手紙です。
書き終えたら、自分の手で封をします。
この手紙を主催者が読むことはありません。
このキャンプのことを少し忘れた頃に、そっとお届けします。
手紙を開いた瞬間、海の景色や子どもたちの声、今の自分が感じていたことまで、ふわっと戻ってきますように。
そして、もうひとつ。
今の自分が手放したいことを紙に書き、焚き火の中へ入れました。

炎の中で紙が小さくなっていくのを、手を合わせながら見送ります。
未来へ持ち帰りたい言葉と、今ここで手放したいもの。
その両方を、自分で選ぶ時間になりました。
最後は、昨日から待っていた焼き芋です。

灰をよけ、土を掘り返すと、さつまいもが一つ、また一つと姿を現しました。
「焼けてるかな?」
そっと割ってみると、中は鮮やかな黄色。

「わぁ、焼けてる!」
アルミホイルに包まず、土の中にそのまま埋め、焚き火の地熱だけで焼いたさつまいも。
特別な道具がなくても、火と土があれば温かいものを食べられる。
それは、もしもの時にも役立つ暮らしの知恵です。
でも、最初に残るのはきっと知識ではなく、
「土からおいもが出てきた!」
「本当に焼けていた!」
という驚きと笑顔。
楽しさから始まった体験が、いつか誰かを助ける知恵になる。
それも、CAMMOCが大切にしている防災の形です。

キャンプが終わったあと、参加してくださった方から、とても嬉しいお声をいただきました。
「子どもには、その時にやりたいことを大切にさせてあげたいと思っていても、周りのことが気になってしまって、親の私がなかなかそうさせてあげられないことがありました。
でも今回は、子どもの気持ちに素直に寄り添いながら過ごすことができて、親子ともにとても心地よく過ごすことができました。」
そんなふうに感じていただけたことが、私たちにとっても本当に嬉しいことでした。

海へ行きたい子もいれば、
クラフトに夢中になる子もいる。
少し休みたくなる時もあれば、
1人で過ごしたい時もある。

「やってみたい。」
も、
「今日はやめておこう。」
も、
どちらも、その子にとって大切な気持ち。
その気持ちを急かすことなく、
周りと比べることなく、
親も安心して見守ることができる。
そんな空気が、このママキャンプには流れていました。

子どもが自分の気持ちを大切にできること。
そして、親も「これでいいのかな」と周りを気にするのではなく、
目の前のわが子の気持ちに、安心して寄り添えること。
そんな時間を、これからも親子と一緒に育んでいきたいと思っています。

海で遊んだこと。
テントを建てたこと。
焚き火を囲んだこと。
思い出として残るのは、
出来事だけではなく、
その時に感じた風や匂い、
親子で笑い合った時間、
そして、
「この子らしく過ごせてよかった。」
と、親も子どもも安心して思えた、空気なのかもしれません。

そんな時間を、一緒に過ごしてくださった皆さんに、心から感謝しています。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
そして、この素敵な場所をご提供くださったReFarmの皆さま。
安心して親子が過ごせる時間を支えてくださったサバイバルスクールFiveCの皆さまにも、心より感謝申し上げます。
また自然の中で、皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

開催場所
ReFarm
https://www.refarmfamily.com/
運営サポート
サバイバルスクール fiveC
https://www.yusuke-arai.net/
商品提供
b.box Japan
https://bboxforkids.jp/
主催
CAMMOC(キャンモック)
https://cammoc.com/
